ザーディン地方
ザーディン地方
ヴァイゼンなどの北方とセレディカなどの南方を繋ぐ中央に位置する大都市。それがザーディンです。メトシア湖と呼ばれる巨大な湖のそば(そして一部はその上に)にあり、豊富な漁獲量と良質な鉱山、そして肥沃な大地によって栄えています。現在は、帝国皇帝の甥が王政を敷いています。
この国は、かつて大陸を治めていたウルク人たちによる王国群『ジャルグシア』のメトシアという名の首都でした。当時はメトシア湖上全域にまで都市は広がり、数百万人が居住していたといわれています。ただし、湖上にあった都市は王国群の崩壊と時を同じくして湖に沈みました。それから時が過ぎ、イシュフェリア暦170年には北方の妖魔との防衛戦で戦場になったこともあります。

国家:湖上都市ザーディン
大陸の中央に位置するセレディカと同規模の巨大な国家です。他地方の政情が不安定な現在、もっとも安心して暮らせる都市となり、さらに栄え続けています。
人口・気候
都市には13万人もの人々が暮らし、その周辺にはいくつかの街、村が存在します。周辺の住民も含めると200万人が暮らしています。ザーディンの人口比率は平均的な分布に比べると、ウルク王国の首都であったメトシアであった名残でウルクが少し多いよう(2万人程度)です。ウルクの王国が滅んだ直後、かつて君臨していたウルク族への偏見や差別的な事件が多数起こりました。しかし、現在ではこうした事件は(表面上は)起こっていません。
気候は夏の乾季と秋の雨季がある以外には比較的穏やかです。雨季(9~11月)はほぼ雨の日が続き、乾季(7~8月)には雨が降ることはありません。この雨季と乾季は、メトシア湖周辺にだけ起こる謎の現象です。200年ほど前に精霊の王が狂ってしまったために起こっていると言われています。真冬にはメトシア湖が凍ることもあるようです。時には街中でも凍った氷が砕け散る音が聞こえます。
歴史
200年前までは、ウルク達による王国が連立した時代にその中心となっていた千年王国メトシアの首都でした。王国全盛の頃には、メトシア湖上全域にまで都市は広がり、美しくも巨大な水上都市として機能していました。イシュフェリアが王国を打倒した時に、激しい戦闘によって湖上の大半の箇所が崩れて水没してしまっています。
その後、イシュフェリア帝国時代になるとこの都市は北方の妖魔たちにたいする重要な防衛拠点としての性格を帯び始めます。帝国建国時より、幾度となく北方のマグド神官騎士団、妖魔たちが攻め入り、時にはクラムドを抜かれザーディンにまで戦火の中に投じられました。しかし、その都度その時代に 生まれた時代の寵児とも呼べる英雄たちがこれを打ち倒しザーディンを守り抜いてきました。
今でも都市のごく一部は、古代ウルク王国期の機能を保ち河川や湖の上にまで広がっていますが、99%以上は水没して しまっていて遺跡と化しています。水没した都市遺跡には水棲の妖魔などが潜んでいることがあります。遺跡と化した都市には、古代ウルク王国時代の宝物が眠ることもあるため、セレディカの神々の遺跡同様に探索する冒険者たちが後を絶ちません。
メトシア湖と遺跡群
大陸中央に存在する巨大な湖。湖の底にはウルク王国期の都市がまるまる水没しています。遺跡と化した都市は、通称『メトシア遺跡』と呼ばれている。さらに、湖底よりも深い地下を通って大陸全土に伸びている巨大な「通路」と呼ばれる遺跡が発見されることもあります。
フォルモア連邦:白銀鉄鎖騎士団
かつてはクラムドとザーディンは帝国防衛の要所であったため、両国で1つの強固で規模の大きな騎士団を組織していました。現在では、主戦場が北方へと移りその規模を縮小しつつあります。白銀鉄鎖騎士団には、現在2000人の騎士が属しています。白銀鉄鎖騎士団騎士1人につき10名の従士がつき従い、従者も含めて騎士団全体で2,2000人が在籍しています。現在、騎士団の半数はヴァイゼンでの妖魔との戦闘など大陸各地に派遣されています。領地に残っている騎士たちは普段は領地を治めて領民を外敵から守っています。
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[ 白銀鉄鎖騎士団組織リスト ]
- 騎士団長 - 騎士団の騎士を統率する団長です。(騎士団長:イシュヴァイン)
- 騎士副団長 - 騎士200人とその従士2,000名で1つの旅団とされ9つの旅団が組織されています。それぞれの旅団は騎士団長を補佐する副団長によって統率されています。
- 近衛騎士団 - 騎士200人とその従士2,000名で構成されており、団長は騎士団長が兼任します。騎士団の中で、近衛騎士団は国王の直属の旅団です。ザーディンでは、数10年前に起きた防衛線で多くの英雄とともに優れた騎士たちが失われました。この近衛騎士団にはその家門を受け継いだ騎士が多く所属しています。
フォルモア連邦:黄金の樹[魔術師ギルド]
フォルモア連邦には独自の「黄金の樹」という魔術師ギルドが存在しています。主に自然・練成系統の魔法が活発に研究されています。この地方では召喚系統は忌み嫌われており、ギルドでは研究されていません。エムレアに本部を置いています。ギルドマスターの老人は各地を放浪しており、実質的にはヴェルデというエルフの女性が取り仕切っています。
フォルモア連邦の中のザーディン
妖魔との戦いがヴァイゼン地方へと移ってもなお、ともに戦い抜いたクラムド、エムレアとは不滅の絆で結ばれています。この3都市で樹立されたフォルモア連邦の絆は、どの同盟よりも強いと言われています。
連邦に残されている格言のひとつは『クラムド(防衛)は人生』です。
ザーディンは3国家の中では最大の人口を誇り、もっとも栄えています。その為、実質的には3国の中で首長国のようにふるまいます。
ザーディン領:双子都市アトルセティア/イトルセティア
ザーディン領の東に位置する2つの都市は双子都市を呼ばれています。住民の多くが、雨季(9~11月)以外には豊富な土壌を持つアトルセティアで暮らします。雨季にはアトルセティアの大部分が湖に沈むため、ほとんどの住民がイトルセティアへと移住します。この2つの都市には6万人もの人々が住み、その周辺には70万人強の人々が村で暮らしています。主な産業は前述のとおり、豊かな土壌を生かした農業と漁業です。
ザーディン領:花の都ハナルル
ザーディン領の北に位置するこの都市は花の都を呼ばれています。緑と四季折々の花が咲き乱れてる街で、河川を利用したエムレアとの交易が主な産業となっています。珍しい草花は大抵ここでなら手に入ると言われています。街の真ん中に大きな桜の大樹があって、(不思議なことに)年中花が咲いています。一説によると土の聖霊力が強いとか、精霊が好んで多くすんでいるとかで、エムレア同様に自然系のエルフや魔術師が多く居住しています。基本的に穏やかに時が過ぎている街です。この都市は2万人の人々が住み、その周辺には30万人強の人々が村で暮らしています。
ザーディン領:賭博の街バカラ
現在の領主が一夜の賭博で得た富で都市を復興させたという謂れがある都市です。領主公認の大きなカジノがあちこちに存在します。定期的に公演されているバカラダンスも有名ですが、基本的には賭博を中心とした観光が主な産業となっています。170年前後までは平凡な農耕を中心とした都市でしたが、妖魔によって蹂躙されて復興した歴史があります。数十年経った今でも傷跡は残されていますが、それだけに住民は「今を楽しむ」ことに長けています。この都市には2万5千人の人々が暮らしています。周辺には8万人強の人々が村で暮らしています。
ザーディン領:渓谷の街ラートリー
大きな渓谷の狭間に存在する城砦のような都市です。絶壁の間にあるスペースなども利用して、様々なアイディアで棲家の一部としています。渓谷の崖には大空洞が広がっており、地下の遺跡へと通じています。気温は高地であるため低いのですが、少し東へ進むと灼熱のウルドゥ砂漠が広がっています。この都市には1万5千人の人々が暮らしています。周辺には3万人弱の人々が渓谷の僅かな土地を切り開いて暮らしています。
国家:壁の街クラムド
イシュフェリア帝国建国の初期には、北方への妖魔からの防衛線であり、何度か陥落することもあった国です。この国の歴史は帝国時代の妖魔との戦いの歴史そのものであると言われています。滅びと再生を繰り返し続けたこの街は、多くの戦いを経て現在に至っています。
街の内部には時代ごとに建て増しされた巨大な壁が何層にもなっており、複雑に入り組んでいます。
現在は、ヴァイゼン北方が主戦場となっており、戦乱に巻き込まれることもなく人々は比較的安穏と暮らしています。 この国はかつて帝国最強とも言われた白銀鉄鎖騎士団発祥の地でもあります。
クラムド領:地下墓地
100年以上の長きに渡る防衛線で多くの人々が命を落としました。その遺体を収容するための地下墓地がクラムドには存在します。その内部は街そのものよりも広大で深く、ダンジョンのようになってしまっています。時折、下水道にまで成仏しきれないアンデッドが漏れて騒ぎを起こすことがあります。この地下墓地はクラムドの地下からシーラの地下まで通じているといわれています。
クラムド領:鎮魂の街シーラ
数多の戦いを通し失われていった戦士たちの墓所が眠る街です。墓守(ハカモリ)と呼ばれる専属の神官十名で毎月鎮魂の儀式を執り行っています。この小さな都市には戦士達の遺族の子孫など4千人の人々が暮らしています。周辺には3万人強の人々が村で暮らしています。
国家:緑の都エムレア
フォルモア大森林内にある幻想的な国家です。住人の半数以上がエルフであり、巨大な樹木を損なわないように建築された建物はある種幻想的でさえあります。連邦の中でも、大森林に住むドルイドやエルフたちも稀に訪れることがあります。
闇の森より、時折妖魔の集団がエルフの集落などに攻め入ると冒険者にその防衛を依頼することがあります。街の中心には、非常に巨大な大樹のような姿をした最古のエントゥリアが"生きたまま眠って"います。稀に目を覚ますことがあり、その際には、奇跡を起こすこともあります。この街の神として崇められているようです。
フォルモア連邦:フォルモア遊撃団
エムレアにはフォルモア大森林を永い間守り続けたエルフたちによる遊撃団が存在します。この勇敢なエルフたちは優秀な戦士であり、同時に魔術師でもあります。高い攻撃力と魔法能力によって、その戦力は白銀鉄鎖騎士団に匹敵すると云われています。10名程度で構成される各部隊隊長の中にはユニコーンライダーも数人存在しています。現在、団には700名の団員が存在しています。
エムレア領:フォルモア大森林
エルフの多く住む大陸一広大な森林です。ドルイド僧や自然崇拝者も多く居住しています。少数ではあるが神話の時代より生きるエントゥリア(巨大な知性のある木で、聡明な知識を蓄えている)も確認されています。昨今は闇の森から妖魔やダークエルフたちが攻め入るなどしており、危機感が高まっています。
エムレア領:樹上の街ウディア
住人のほとんどがエルフ族の、比較的小さな街です。かつてのエルティス文明の名残が多く残されていますが、実際に稼働するものはありません。この街の周囲にはエルティス文明の遺跡が時折発見されます。セレディカほどではありませんが、冒険者が探索目的で訪れることがあります。この小さな街にはエルフ族約3千人が暮らしています。彼らは自給自足で生活していますが、周辺にもエルフ族の集落は多数存在しています。2万人強のエルフ族が付近の村で暮らしています。
エムレア領:静かな街モーア
大森林に存在する比較的小さな街です。主に自然系統の魔法を操るドルイドたちが静かに暮らしています。彼らは自給自足で生活していますが、周辺にはエルフ族の集落は多数存在しています。1万人強のエルフ族が付近の村で暮らしています。

